矯正治療の今
矯正治療の新しい技術は、数年かかると従来言われてきた治療期間の短縮や、矯正治療中の痛みの軽減を実現させています。
最近の矯正歯科治療を例にみてみると、まず、歯にワイヤーを通して位置をゆっくりずらしてゆく矯正装置であるブラケットが新しいものに変化してきました。
以前はこのブラケットにワイヤーを通すためにゴムや針金を利用していましたが、新しいブラケットは、ブラケット本体のみでワイヤーの固定が可能になり、余分な負荷を掛けずにすむ構造になっています。
この新しいブラケットにより、早ければ数ヶ月で歯並びを整えることができるようになってきたのです。
またこのブラケットの効果により、従来であれば抜歯が必要であったようなケースでも、歯を抜くことなく歯並びを整えられるようになってきています。
このブラケットは、従来のものより少ない負荷でも、適切な位置へと歯が移動してゆくため、使用するワイヤーも柔らかいもので効果を発揮します。
このため、従来、時折鎮痛剤を使用しなければガマンができない、といった人も多かった歯科矯正中の治療中の痛みもかなり軽減されています。
ブラケットに通されるワイヤーも形状記憶型のものが使用されるなど、新しい技術が普及しているようです。
また、チタン製のねじをあごの骨に植え付け、従来のやり方では歯を移動させることが難しかった方向へと自由に移動させることが可能なインプラントという矯正の方法もあります。
インプラントはほぼ1センチほどの長さを持つチタン製のねじのようなもので、骨にその半分程度を埋め込み、固定源として利用する矯正歯科治療です。
チタンは骨折した際などに骨をつなぐ手術にも利用される丈夫な金属ですので、人体に悪影響を及ぼすことはありません。
あごの骨に金属のねじを埋めるというと大手術のようにも聞こえますが、実際の所は10分少々で終了する手術だそうです。
歯の移動が無事に終わり、固定の必要が無くなれば、インプラントは除去されます。
